『墜ちた希望』レビュー【いっちー】

🎥コンペティション部門🎥
🇮🇹墜ちた希望


監督▶︎エドアルド・デ・アンジェリス
出演▷ピーナ・トゥルコ、マッシミリアーノ・ロッシ、マリーナ・コンファローネ、クリスティーナ・ドナディオ、マルチェッロ・ロモロ


【あらすじ・感想】
強姦にあってボロボロになったマリアはどこか美しく荒廃した街で売春の仲介役をしているのです。実際にもイタリアのこのロケ地は映画のような場所らしく、そこで生き抜く人間の現実を忘れてはいけないという監督の力強いメッセージがありました。
女性ばかりが出てくる映画で、どこか力強くそして孤独。子供を産む人間が必ずしも母親かといえばそれだけではない複雑な母親と女性の境目の難しさを感じました。
マリアが子供をお腹に抱え絶望的な選択肢しか残されない中で、ラストの展開は生命のもつ奇跡は世界共通で命が巡っていくことの希望を感じることができました🌟
男性の誤解されやすい孤独と女性のもつ身体的立場からの孤独両方を感じずにいられなかったです
寒い冬の中で生きていても誰かが毛布をかけてくれるような、そんな暖かい現実がこの世にありますようにと願わずにはいられない作品でした☂️

鑑賞者:市川

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