『あの日々の話』レビュー【たけ】

滑稽で無様な青春

🎥日本映画スプラッシュ🎥
『あの日々の話』
監督▶︎玉田真也
出演▷山科圭太、近藤強、木下崇祥、野田慈伸、前原瑞樹、森岡望、高田郁恵、菊池真琴、長井短、太賀、村上虹郎
【あらすじ・感想】
とある大学のサークル、代表選挙が行われた日の二次会のカラオケボックス。当初和やかに進んでいた会が、思わぬきっかけから若者たちの裏切りと騙し合いの泥沼に発展する。大学デビューをした若者たちの滑稽で無様な青春群像劇。オールをした朝に店を出るときの「なんて無駄なことをしたんだ…」という徒労感と、いつもどおりの日常に戻っていく少しの諦めを伴った爽やかさを描き出す。玉田真也監督の主宰する劇団・玉田企画による同盟舞台原作を完全映画化。今作では舞台版キャストに加えて、太賀さんと村上虹郎さんをゲストに迎えています。

全員が大学生である学生応援団からすると、本作品は一番身近なトピックを取り扱っていると思います。サークルの第交代、偉そうな先輩、生意気な後輩、明日のインターン、女の子をお持ち帰りしてしまう奴、男女の友情アルナイ問題…。「あるよなあ…あるある」と思わず口に出してしまいそうになるぐらいリアル。その場にいたら絶対に楽しくない。でも映画館のシートに座ってこうやって観ていると全部のシーンが面白い。

舞台挨拶の時に、「演じた役が自分に似ていると思う方」という質問に対して、殆どの役者さんが挙手。ぴったりハマっているからこそ、ここまでリアルな情景を再現できるのだなと感心してしまいました。

1番好きなシーンは、結構序盤なのですが、1年生が先輩にめちゃくちゃ説教される場面です。同じ部屋にいる人たちみんな空気悪くなってるのに説教続ける先輩。さっきまで意気揚々とハッチャケていたがシュンとしてしまう後輩。「たかがサークルなのに、アホやろ」と見事に皮肉られていますが、実際に現実にもこういうのよくありますよね。笑 「大学生は大人」「大学生になったんだから自覚持て」とかよく言われますが、結局人間どこまでいってもガキで滑稽無様なんだなあと笑ってしまうとともに、現役大学生である自分にとっては反省もしなければいけないと思いました。笑

舞台も是非みたい!

鑑賞者 : たけ

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