『はじめての別れ』レビュー【こばん】
TIFF史上初のウイグル映画‼️コバヤシが観てきました。
🎥アジアの未来🎥
🇨🇳『はじめての別れ』
監督▶︎リナ・ワン
出演▷アイサ・ヤセン カリビヌール・ラハマティ アリナズ・ラハマティ 【あらすじ・感想】
少年少女の瑞々しさが弾ける映画。
ムスリムの少年アイサは村の学校に通い、聾唖でときどき 家を抜け出して徘徊する母の面倒を見ながら父親の農作業も手伝っています。
アイサは仲の良い同級生の少女カリビヌールと一緒に小羊の世話をするのが好き。カリビヌールはウイグル語の成績がいい反面、中国語の成績が悪く、彼女の母親は中国語の特訓のための方策を考えていて。やがてアイサの母は施設に入ることになり、アイサが初めて経験する別れがやってくる...。 正直観る前は、初のウイグル映画に期待しつつもビビり倒していたコバヤシ。しかし、上映が始まるやいなや、一気にウイグルの美しい情景と子供たちの姿に引き込まれました。
この映画、とにかく子供たちが自然体。演技をしていると言うよりは「ただ、そこにいるだけ」。楽しい時に笑い、悲しい時に泣く。日本でいうと是枝裕和監督作品に出ている子供の姿が思い出されます。
主人公の男の子は健気に日常を生きており、何も悪いことをしていないのに、生活の中で自分にとって大切なものを失っていきます。子供ながらにそこに責任を感じ、彼は少しずつ大人になっていくのです。
最後、何気ない日常の一コマでありながら美しく、確実に彼の成長が見て取れるラストシーンは必見です。
鑑賞者 :こばん
次回上映は
11/01 [THU] 13:35- (本編86分) △
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