『靴ひも』レビュー【かめちゃん】

お次は、今年度のラインナップで特集されている、イスラエル映画の一本です❗️


🎥World Focus「イスラエル映画の現在2018」🎥
🇮🇱『靴ひも』
監督▶︎ヤコブ・ゴールドワッサー
出演▷ネボ・キムヒ、ドブ・グリックマン、エベリン・ハゴエル、ヤフィット・アスリン、エリ・エルトニオ

【あらすじ・感想】
「作り始めるまでに10年、脚本に4年の歳月をかけた渾身の一本」

発達障がいのある息子と、腎不全を患った父親との物語。
60歳の父親ルーベンは、かつて息子ガディの養育をめぐって妻と別れた過去があった。大切な母親が急死してしまったガディは、ルーベンに引き取られることになる。
ルーベンの死が刻一刻と迫って来る時、ガディは愛する父親の命を助けようとする…。
お互いがお互いを必要としつつ、愛情に溢れたとてもハートフルな作品です。

監督の息子がガディと同じような障がいを抱えており、実話に基づいた本作。
特徴的なガディのユーモア感覚などは、息子さんを参考にされたそうです。
しかし、実際に身近に障がいを持った方がいる中でこのような作品を作ることは、監督自身、心に折り合いをつけるのには10年もの歳月がかかったそう。
製作に踏み切ることができたのは、かつて知的障がい者役を演じた経験のある、ガディ役ネボ・キムヒさんの全力の後押しがあったからだそうです。

タイトルにもなっている「靴ひも」が、物語の一本の筋となり鍵となります。
なかなか描きにくいテーマを扱った本作を観ることで、僕たち観客は特別なニーズを持つ方々を知り、理解するきっかけになると思いました。
作品の素晴らしさはもちろん、映画の可能性と素晴らしさを感じざるを得ません!

鑑賞者: かめちゃん

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