『音楽とともに生きて』レビュー【かめちゃん】
おそらくアジア映画を一番担当している亀井です🐢
学生応援団の中で一番アジアっぽい顔をしている自信もあります🤔
🎥CROSSCUT ASIA🎥
🇰🇭『音楽とともに生きて』
監督▶︎ヴィサル・ソック、ケイリー・ソー
出演▷ヴァンダリス・ペム、スレイナン・チア、ソウナ・カニカ、アンチョーン・ポンド、エレン・ウォン、ソヴティー・ケー
【あらすじ・感想】
「忘れてはいけない時代」
クメール・ルージュをご存知でしょうか。
カンボジアのポル・ポト政権を支えていた、政治勢力かつ武装組織のことです。
教師や医者、技術者などといった知識人、そして芸術家を虐殺し、1970年代のカンボジアの総人口が約700万人といわれる中、約3割にあたる200万人以上が殺害されました。
本作はこの悲劇の時代1975〜79年を、一本の希望の歌とともに描きます。
クメール・ルージュ以前の穏やかな時代、支配下におかれた暗黒時代、そしてカンボジア系アメリカ人女性が祖国に訪れて歴史と向き合う現代の、3つのパートが交錯しながら物語が進みます。
それぞれのパートで画面サイズが変わるのも、とても特徴的です。
芸術家が次々と虐殺され、歌を自由に歌うことさえ禁じられた時代で、人目に隠れて仲間内やただ1人で歌を歌うことが、当時の人々の心の救いでした。
音楽を始め、芸術というものがどれだけ人の心の支えとなり、大切なものであるのかを教えてくれる、次世代へと繋いでいくべき映画です。
鑑賞者: かめちゃん
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