『トレイシー』レビュー【いっちー】

🎥アジアの未来🎥
🇭🇰
『トレイシー』

監督▶︎ジュン・リー
出演▷フィリップ・キョン、カラ・ワイ、リバー・ホワン、ジェニファー・ユー、ン・シウヒン、ベン・ユエン、アーロン・チョウ 


【あらすじ・感想】
50歳のダイホンは眼鏡店を経営し、奥さんと息子と共に幸せに暮らしていた。ある日旧友のチンがイギリスで亡くなったと連絡が入り、電話の主のボンドはチンの同性婚相手だと知る。遺灰を抱えて香港にいるダイホンに会いに来たボンド。ボンドと時間を共にし、チンとの高校時代を思い出す中でずっと隠して来た感情がよみがえる。

香港のスーパースターであるフィリップ・キョンさん主演!普段はハードボイルドな作品が多い中今回はLGBTQがテーマの作品!女性を演じるのはとても難しかったそうですか、フィリップさんの役者人生の中でとても重要な役になったとおっしゃっていました。


監督のジュン・リーさんはなんと今回のアジアの未来部門最年少27歳の監督さんです!ジュンさんはジェンダー論を大学で専攻するなどこの分野に非常に興味を持った方なのです!そんな方が作る映画だからこそとてもメッセージ性がありました。

トランスジェンダーの方でも様々なスタイルで生きている方がいて、男性の外見のままの方もいれば全部女性らしくしてしまう人など
この映画のダイホンも声だけは最後まで男性なのですが、それがダイホンの女性性と最も自分らしくいられる姿の1番美しい形なんです
静かであまり感情を表に出さないダイホン
世間体を気にしすぎる気が強くても弱い奥さん
家族思いで感受性豊かなおちゃめな息子
など
個性豊かなキャラクターだらけなのも魅力的🦔
その一人一人が様々な事情を持って、辛くてもできるだけ自分らしくいられるように生きていく姿に勇気をもらえます
すごくお互いが優しい関係になりたいのに、自分らしさと周りの幸せの両立の難しまーさをかんじさせられます☔️ 誰にでも思い通りにいかずに抑圧されてる部分があり、勇気を出して誰かと話すとかなんとかしないとこの夫婦のように数十年間が無駄になったりしてしまうという映画のメッセージから
正直になることで自分らしく生きていくことができる素晴らしさを感じられる映画でした🐻

鑑賞者:市川

0コメント

  • 1000 / 1000