少女好きによる、少女映画中毒『ヴァージン・スーサイズ』


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こんにちは、イチカワです

4回目のコラムです

なんと今回が最後なんですね

読んでくれた方ありがとうございました🙇‍♀️




先日、香港に旅行に行ってきました🇭🇰

いろんな観光をしましたが

本当に

香港の制服ってかわいいんですね

知らなかった

ギンガムチェックやストライプの襟付きワンピースとか

チャイナカラーのワンピースとか

♡   良 ♡



少女映画だと制服って重要な気がしてて

自由の身じゃない象徴?なのかな

制服を着ているってことは監視下にある証拠ですもんね


でも、アメリカの映画って制服なかなか出てこないですよ

そんな中でも制服を使用された作品

少女をフォーカスした作品だからですかね






ラストの作品は

『ヴァージン・スーサイズ』です

監督*ソフィア・コッポラ

出演*キルスティン・ダンスト ハンナ・ホール ジェームズ・ウッズ キャスリーン・ターナー ジョナサン・タッカー 


そう、みなさんご存知であろう

少女映画の神様

💐ソフィア・コッポラ監督💐1999年の作品です



ソフィア・コッポラ監督の初期作品のミューズ👑でもある

キルスティン・ダンストの10代の姿が拝めるのです

まあああああ本当に

妖艶といいますか

ものすごい美少女なんですけどそれ以上に

魅力的って言葉の方がしっくりくるんですよね

私1人に向けてるの?って思い込みそうな目線とか

スンバラシイ骨格とか

息を吐きながらしゃべり出す感じ

吐息とまではいかないけど、なんだかその溜め込んだ空気感が
いい意味でモワッとさせてとっても注目しちゃうんです💓




いろんな映画をおしゃべりしたくてどの作品にするか迷ってたんですけれど

ヴェラ・ヒティロヴァ監督の『ひなぎく』とか
ジョエル・セリア監督の『小さな悪の華』とか
レオンティーネ・ザーガン監督の『制服の処女』とか
ピーター・ウィアー監督の『ピクニックatハンギングロック』とか。。。

最後はやっぱり自分が一番感情移入できるものが書きやすいかなって思いまして『ヴァージン・スーサイズ』にしました🌼





女の人はきっとどこか理解できる映画ですし

「女の子の気持ちがわからない」そんなこと思ったことある男の人必見

目の前にいるのに夢見たいな美少女たちを見つめる

少年たちの目線で描かれるこの映画はそんな懐かしい気持ちを思い出させてくれます

青春映画なのにどこかSFやホラーにも見えて来るポテンシャルたっぷりの映画です





-----------*ここからはネタバレ含みますね-------------------------------------------------------------------

最終回っぽいまとめ方してみました 笑



これは死んでしまうってだけではなくて

大人になった女性の方々は自身の少女性を消していき“女”になるわけですから

少女っていうのは期間限定でいつか消えてしまうものなんですよね

少年だってそこは同じですけど、、、、



でも

日本のアイドル文化だったり🎤

ユニコーンは処女にしか懐かないとか🦄

世界中で少女である期間を特別視する文化ってないですか?


線香花火🎆や

桜🌸

繊細で儚い一瞬の美しさを愛でる感覚と

少女を見つめる視線って同じ感じがします



それが窮屈に感じて仕方なくなるんですよね、、、

本来持つものから歪められて行く感じ

どんなに変わりたくても、どこまで行っても自分であることに変わりはなくて

どう踠いてたって、籠の中の出来事は大きく見てはもらえない🕊




この映画を観るのって

もちろん映像美もあって美しい!楽しい!ってなるんですけど

それ以上に

気味が悪いような、でも気持ちいいような

モワッとした不透明な共感があって

見終わった後なんだか安心するんです



⚫︎あらすじ⚫︎
1970年代のミシガン州が舞台。冴えない数学の教師リスボン教授と厳格で敬虔なクリスチャンのミセスリスボンには5人の美しい娘がいた。13歳のセシリア・14歳のラックス・15歳のボニー・16歳のメアリー・17歳のテレーズ。美しい5人姉妹は近所の少年たちのあこがれの的であり、いつも噂話をされていた。しかし、ある日末っ子のセシリアが自殺を図り、少女たちの生活は外の世界から閉ざされていく。



最初に自殺未遂をしたセシリアが病院で一命をとりとめた時にお医者さんに

「まだ人生の辛さを知る年齢にもなっていないのに。」

と言われ

「でも、先生は13歳の女の子になったことはないでしょう。」

って返すんです。


この映画全体を言い表しているセリフだと思っていて

少女の生き辛さは少女にしか理解できなくて
その心の闇は誰に見つけてもらえないんですよね


彼女たちはもう“女”で 
愛や死を理解していたのに
僕らは騒々しいだけの子供だった
僕らは彼女たちのことを
何も理解していなかった

って劇中で少年たちが大人になって語っている部分にもそれがあります

きっとこの映画のテーマなのかな


-----------消える少女1----------------------------------------------------------------------------------------------

“この世に潔癖なセシリア”

少女って

少し周りの大人がはっきりと見えてきて

この世の綺麗な部分だけを見て行くのが難しくなります



道端のお花や

友達だったぬいぐるみ🐻

単純に見えていたものがだんだんとぼやけてきて

混じり気のない“好き”という気持ちが

難しくて複雑なものに変わって行ってしまう



そんな純粋で綺麗でしかない感情が今後なくなる

そんなことにセシリアは姉たちや大人たちを見ていて気づいたのではないでしょうか



大切なニレの木で空想をして☁️

日記に詩を書いて📗

環境汚染や動物たちの心配をする。


そんなセシリアには

病気になったら切り捨てられるニレ木のように

大人になったらそんな風にいろんなものを捨てて行く世界は受け入れられず

孤独を感じながら受け入れられない場所で生きるしかない。



ニレの木を守っていたセシリアはきっと

自分の持つイノセンスを必死に守ろうとしていたんだと思います。

綺麗で純粋でそんな正しいことが正しいこととして通ってしまう世界で生きていきたいセシリアは


死にたかったのではなく、成長して見えてきた世界からただ“消えたかった”

それだけだったのではないでしょうか



ここは自分の居場所ではないと悟って消えた

この世の道理に対して潔癖な少女だったのでしょう

きっと姉妹は、環境汚染が進んで毒されて行く街で平然と生きて行く大人たちにはなれなかったんです🕴


-----------消える少女2----------------------------------------------------------------------------------------------

“消費され尽くしたラックス”

美人な女の子を見ると若干期待しませんか?

きっと優しいとか

頭いいとか

運動神経良さそうとか

まあ女の子同士はジェラシーで逆のこと言っちゃいますけど、、、😧



どっちにおいても窮屈で

もちろんいろんな色欲の目線にも晒されるわけで

周囲からの期待、余計な推察、評価が急上昇急下降しやすい

自由に身動きが取れず

どんどん自分自身が本来とは違った形に歪められて行く

本当の自分なんてとっくに見失って

ずーっと迷子みたいな状態になる🐈



そんな風に自分自身をすり減らされて

さらにプレイボーイにまで消費された少女

それがラックス。



学園で様々な噂話をされ、歩くだけで注目される5人姉妹は

さぞ窮屈だったに違いありません

常に誰かに見られているんですから



ラックスは姉妹で一番奔放に行動していますけど

それも全て自分を満たそうとしていたんじゃないかなって感じます

ラックスなりに自分を守る方法が塞ぎ込んだセシリアとは反対の形に出ていたのかな



しかもやっと今までの男の子とは違って本気で向かって来たトリップにも

使い捨てされて

そして大好きなレコードを焼かれて家に閉じ込められるわけですから


なんでわたしこんなに窮屈で好きに動けないのに、みんなにボコボコにされなきゃいけないわけ?って思いますよね


そうやって自分の存在価値を男の人を落として行くことでしか認識できなくなって行って

ラックスは余計奔放になって行ったのかな




ラックスは周囲に消費され尽くして

窮屈で疲れ切って

その場からただ消えたかったんじゃないでしょうか🌳


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死にたかったわけじゃなくて

消えたかったから消えて行った

そんな感じなんですよね

偶然、

消える=死ぬ

だっただけ

みたいな?



だからなんだか映画でも

続々と自殺して行くヘビーな内容なのに

どこか雰囲気はずっとふわふわしているんです



あとの姉3人は映画の中ではあまりフォーカスされませんが

チアリーダーにならせてもらえないメアリーとか
私はおまけねって自信がなさげなテレーズ
ラックスみたいに楽しみ尽くせないボニーとか

それぞれの憂鬱が少しだけ垣間見えたりします。


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これは原作があって、私はこれも大好きなんです

ジェフリー・ユージェニデスさんの『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』ってやつです🌹

なんと原作を書かれた方は男性なんですよね

映画から考えると驚きですが

小説はナレーションが軸になっていて

謎が多い少女を観察して話が進んで行くので

映画より男の人が入り込みやすいと思います




映画は見つめるだけでも

 ゚+..。*゚+奇跡のような少女の魅力爆発してる ゚+..。*゚+

そんなタイミングで撮影された5人の女優さん

姉妹のファッションからインテリアまで

女の子要素もりもりなので🧚‍♀️

女の人は見ていて楽しいし、

男の人もみれば女の人の好きなものをキャッチする能力上がると思います



わたし的ツボは

・ 姉妹の部屋の十字架にかかった下着
・ セシリアのリストカット隠しの包帯とブレスレット
・ ダンスパーティーの花柄ワンピ
・ テレーズのネグリジェにマフラー
・ 姉妹がつけてる小さいゴールドのネックレス
・ パンツに書いた文字を漂白剤でママに消されちゃって泣いたラックス
・ ところどころに貼られたキラキラシール

・ なぜか全身ベロアのトリップのスーツ

・ 口移しで飲む桃のお酒

・ ボニーの蝶々柄のパジャマ

・ 白いハイソックスの制服

・ ホームパーティーのラックスとセシリアの白いフリフリワンピ

・ ユニコーンとかカエルとか少女趣味満載のセシリアの日記帳

他にもあるんですけど、、、、

15歳の頃から繰り返して見てるおかげで変態的に細かいんです。

部屋も気づけばポスターとかヴァージン・スーサイズ色強めです


とにかくキルスティン・ダンストの放つウィンクに💘ズッキュンズッキュン💘になって
消えちゃう前の魅力💥ドッカンドッカン💥してる少女をご堪能あれです



4回全部まとまりがなくて長い文

一行でも読んでくださった方ありがとうございました🙇‍♀️





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