『彼が愛したケーキ職人』レビュー【おがりな】

お久しぶりです!!!
本日3日目を迎えました東京国際映画祭✨
毎日映画をたくさん見れて幸せな日々を過ごしています。🌷
それでは、昨日見た作品を早速ご紹介!!

🎥ワールドフォーカス(イスラエル映画の現在2018)🎥
【彼が愛したケーキ職人】
監督 オフィル・ラウル・グレイツア
出演 ティム・カルクオフ 、サラ・アドラー 、ロイ・ミラー 、ゾハル・シュトラウス 、サンドラ・シャーディー
あらすじ・感想
<それでも人生は進んでいく>
ベルリンでカフェを営むドイツ人のトーマスはある日、"恋人"を不慮の事故で亡くしてしまう。一方、“夫”を亡くし女手ひとつで息子を育てるイスラエル人のアナト。“同じ男性”を愛し、同じ絶望と喪失感を抱えるふたりは、哀愁漂うエルサレムでめぐり逢い、運命的に惹かれ合っていく――。この作品は、「カフェ」そしてそこで提供されるスイーツと2人の男女を軸に話が展開し、LGBTやユダヤ人迫害の過去等の社会的要素を私たちに投げかけます。
運命は残酷です。トーマスとアナトは何故2人ともカフェ業を営んでいたのでしょうか。トーマスがケーキ職人でなければ2人の仲はここまで深まらなかったかもしれません。また、運命の残酷さは、2人の人種・宗教にも影響を及ぼします。歴史は輪のように巡っていくものです。ユダヤ人がドイツに迫害された過去とその時に抱いた感情は、巡り巡って現在の彼らにも少なからず継承されているのだと作品には描かれている気がしました。
一方で、2人の出会いと関係性は互いにとって癒しでもありました。愛する人に先立たれぽっかり空いた心を、お互いで埋めることができたのです。この「癒し」を、スイーツの甘さがもたらしてくれる「幸福感」や「癒し」にかけて言葉で表現しました。作品中に出てくるスイーツやトーマスたちが料理する姿は、実際にシェフである監督のこだわりが強く、キャストたちは2ヶ月もの修行に励んだそう。
今回のお話は、同じ男性を愛したトーマスとアナトの人生のほんの一部の物語です。人の人生も輪のように、出会いと別れを繰り返しながら巡っていくのです。
鑑賞者 :おがりな
https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31WFA16

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