『半世界』レビュー【高林】
🎥コンペティション🎥
🇯🇵『半世界』
監督▶︎阪本順治
出演▷稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦、竹内郁子、杉田雷麟、小野武彦、石橋蓮司
【あらすじ・感想】
山中の炭焼き窯で備長炭を製炭し生計を立てている紘は、突然帰ってきた中学からの旧友で元自衛官の瑛介と再会を果たす。そんな友との出会いから夫婦間、親子間、への取り組みを見つめ直すきっかけをもらう。瑛介との再会により生活の歯車が綺麗に回り始めるが、突然それは狂い出す…。
40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、家族・友人とのかけがえのない絆、希望を描くヒューマンドラマ。
瑛介が見た世界、紘の生きてる世界。規模は全くちがうけど、人それぞれの世界を持ってる。それに気づいていく大人たちがとても素朴に描かれていました。
わたしは、紘と初乃の夫婦の会話や、酔っ払った光彦の言葉など、1つの小さなコミュニティの中で生まれるたわいも無い会話があまりに素朴で素敵だなと思いました。監督がキャストに求めた演技の中でも、この素朴さは重視されていたそうで、みかんの剥き方ひとつにしても細かい癖など、一人一人の人間の細やかな日常を演出されていました。
わたしはこの映画を観てみて、あるシーンに対し、どんな意味を持っているんだろう?と疑問に思ったシーンがありました。ラストのクライマックスにもつながるシーンであり、わたしなりの解釈で受け止めましたが、きっと観ている人それぞれに色々な解釈の仕方があったかと思います。それもまた"半世界"なのかなと感じました。
まだ観ていない方は、自分の半世界を見つけてみてくださいね。
人は人、自分は自分。どんな人でも必ず人生にはバックグラウンドがあり、しっかりと生きています。見ている世界が違うとか、ああだこうだと人と比べる前に、自分の生きている世界をしっかりと見つめ直すきっかけをくれる映画になってると思います。
鑑賞者 :高林
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