コンペティション部門『愛がなんだ』今泉力哉監督にインタビュー!
数年にわたって東京国際映画祭の日本映画部門を盛り上げてくださっている今泉力哉監督。学生応援団もお話を聞かせていただいたりと、いつもお世話になっております!
Q今回の映画祭のテーマが「映画の未来開拓」。若い映画人に向けて映画の未来を開拓するためのメッセージをお願いします。
今泉力哉監督:自分が誰か特定の人に向けて映画を作ることで強度が生まれると思います。20代前半に向けた映画、お年寄り向けた映画・・・という漠然とした対象ではなくて、自分のおじいちゃんに向けて作るとか、好きな人に向けて作るとか。その対象が一人に絞られるといい映画になるのではないかと。誰にでも作れる映画にならないような映画をみんなが作っていけたらいいな。
外から見ると華やかだけど、実は地味なことが多いから、めげずに続けていくしかないと思っています。いろいろな事情で出来ないことや諦めないといけないことがあったとしても、絶対に譲らない核となるものを持っていたい。自分の中にある確固たる何かを失わない。一人で作るものではないけど、絶対に譲らない。でもそれは最初からできることではないから、映画を作り続けてほしいです。
誰か一人のために映画を作ることが映画をいいものにする、というのは逆説的な感じもしますが、とても納得のいくお言葉でした。
『愛がなんだ』は観終えた後に、様々な言葉にならない複雑な感情に包まれ、「あぁ、この映画に出会えてよかった」と心から思える作品でした。
学生応援団によるレビューこちら!
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