『めくるめく愛の詩』レビュー【たけ】

切っても切り離せない、

レモネード色の愛の物語。


🎥CROSSCUT ASIA🎥
🇮🇩『めくるめく愛の詩』
監督▶︎ガリン・ヌグロホ
出演▷チコ・ジェリコ、ペフィタ・ピアース、ノファ・エリザ、アニサ・ヘルタミ、ジョコ・カムト、トニー・スカルディ
【あらすじ・感想】
ルーミーとユリアは同じ町内に住む幼馴染み。1970年代から80年代、90年代と、インドネシアの政治的・経済的な状況を背景に、3つの時代の中で彼らは思いがけない別離や遭遇を経験していきます。テレビの普及で需要が減ったラジオの技術者であるユリアの父親は、妻と娘を残して家を出てしまう。他方、アメリカから輸入されるソフトドリンクに押されてしまい、ルーミーの父親もまた不機嫌が募り妻を殴ってしまい、妻は家を出てしまいます。社会情勢が彼らの家族にも影響を及ぼし、若い2人の運命が揺れ動いていきます。

なんだかお互いどこか引かれ合う。そんな気持ちを分かっているはずなのに、離れては、また引き合い、でも離れて…。似たような経験をしたことある人も中にはいるはずです。
そんな幼少期からの大人になるまでの2人の幼少期から青年期までの葛藤 ・成長がポップ・ミュージカル形式の挿入により鮮明に描かれています。映画と音楽の切っても切り離せない関係にも注目です。なかなか2人くっ付かない。好きなら早く付き合えよっ!ってツッコんでしまいます。しかし、時代を超えても想い続ける2人の姿、必ず心打たれます。

そして、とにかくユリア役のペフィタ・ピアースさん、可愛い。

また、インドネシアの貧困の問題や政治的圧迫、親との関係性は国際映画祭ならではの内容となっており、日本にただいるだけでは分からない他国の実状を映画を通じで学ぶことが出来ると思います。

レモネードの色の愛の物語でした。

鑑賞者 : たけ

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