『ジェリーフィッシュ』レビュー【高林】
🎥ユース🎥
🇬🇧『ジェリーフィッシュ』
監督▶︎ジェームズ・ガードナー
出演▷リヴ・ヒル、シニード・マシューズ、リシル・ヌリ、トモス・イームズ
【あらすじ・感想】
幼い2人の妹弟の面倒、学校、バイト。サラの毎日は追い詰められていた。原因は病気がちの母親。父親のいない家族のライフラインは、15歳のサラなのである。家賃が払えない状況の中、サラは副業で稼ぎながら生活を支えていく。
どうにもこうにも逃げ場のないサラの立場は15歳にはあまりにも重圧で、あまりに残酷でした。家の生計を立てなければいけないプレッシャー、母親には絶対に頼れない怒り、幼い妹弟には見せたくない苦しさ。なんでこういう時に大人は優しくないんだろう。観ていてとてももどかしくなりました。
サラを支えたのは通っている学校の先生である、ヘイルでした。彼女の憎まれ口は校内でも目立っており、彼女を悪くいう人はたくさんいました。それでも憎まれ口を叩くサラは、どこにもぶつけられない思いを違う場所で発散していたのだと思います。ヘイルはそんな彼女の口の上手さに魅力を感じ、スタンダップ・コメディを勧めます。
わたしが15歳の時、もしサラの立場だったらきっと折れてしまっていたと思います。やらなければいけない状況だったとしても、誰も彼女の努力を認めようとせず、大人はみんなサラの気持ちを裏切っていきます。そんなサラのことを何も言わずにギュッと抱きしめたくなりました。
日本ではあまり想像のつかないことは世界では当たり前のように起きている。日本人ならどうしてたでしょうか?
この作品はユース部門で紹介されていますが、わたしはもちろん中高生に観てもらいたいですが、是非大人の方に観てほしいです。子供は大人の知らないところで、いろんな思いを持って一生懸命生きています。ちゃんと向き合ってあげてください。
なんて、まだまだ未熟者のわたしが言うのはなんですが。
鑑賞者 :高林
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